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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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ただそこに立つ潔さ

今日ふとiNNOを見てみると三谷さんの”伝説のプレゼンターを目指せ!”が”伝説のプレゼンターを目指せ!2”として新たにスタートしていた。(http://www.microsoft.com/japan/inno/backnumber/presenter/default.aspx

三谷さんとは面識はないのだが、書籍やいくつかのコラムの極めて簡潔な考え方・その表現に触れて以来、これまで以上に意識して読むようにしている。

今回の内容の中で最も印象に残ったのがタイトルにまとめたところだった。

仕事上、プレゼンテーションをする機会も人のプレゼンテーションを見る機会も多い。その中でもプレゼンターとしての理想であり、受け手として最も引き込まれるのがここに書かれているようなプレゼンテーションではないかと思う。


自分が知識や論理で武装した側面だけを見せる、目的に向けて自分が考えたアプローチに沿って内容を見せるといったことではなく、ただ自分という人間全体を使って話をする。話し手・聞き手という境界なく、一体となった雰囲気の中で対話する。互いの思考の交流の場を生み出す。

勿論そこに至るためには、最低限プレゼンテーションの内容と自分の価値観・思考が完全に合致していることが必要だし、それを相手に伝わりやすい言葉で表現できる必要がある。これは徹底的に準備だ(特に大切なのは前者。前者無くして言葉や構造にこだわるのは本末転倒だ)。


準備が中途半端だとどこかに自信が持てない。

すると自信のある側面だけを見せようとする、自信のない側面は隠そうとする。自信のあるアプローチでプレゼンテーションを進めたくなる。その場でアプローチや想定を崩すようなカウンターを避けようとする/スムーズに受容れられなくなる。


徹底的に準備をして、最後に(不要になっているはずの)その型を捨てる。そして、ただ、自分全体としてそこに立つ。

まだ理想には遠いが、それに近いプレゼンテーションができたとき / 出会えた時は冷静な興奮、相手と一体となれる喜びに溢れているように感じる。
by sagad | 2008-05-30 03:20 | Business