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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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ラストフレンズ

ラストフレンズ_e0019200_23422969.jpgおそらくここ何年か見たいドラマというものがなかったのだけど、最近見ているのがラストフレンズというドラマ。

登場人物それぞれが何かしら”傷”だと認識している出来事を抱えているようで、その凹凸が補完しあった結果いびつな関係として成り立ってしまったり、ぶつかりあうが故に一般的に大切だと思える関係を成り立たせることができなかったり。普段は普通に振舞えているのに、ふとしたきっかけで必要以上に傷を守ろうとする衝動に駆られて走ってしまったり。

そういった、きっと誰しもが大なり小なり抱えている部分を前面にだしたドラマだと思っている。

私は普段人を観察する癖があって、許される雰囲気だと思える場があれば口を開くこともなく人を見ている。それぞれが選ぶ言葉、スピード、抑揚、声色に、それぞれの目の動き、顔の筋肉の使い方、身振り手振り、タイミングに、その人の行動の意図やおそらく望んでいる相手の反応を感じる。

このドラマを見ていても同じ。(演技とはいえ)それぞれのキャラクターを観察する。

ちなみに今日、第3話の中で最も印象に残ったのは及川宗佑(錦戸亮)が藍田美知留(長澤まさみ)に抱きしめられてこぶしのやり場を失うシーンだ。

書き始めるときりがないのだが、このシーンには愛するという気持ちを伝える行動の選択肢であり、愛されていることを認識した結果返す行動の選択肢でありが、彼らが普段選択してしまう、結果としてDVと表現されるかたちに収まらないものだった。
特に及川宗佑(錦戸亮)が愛されることを認識した結果返す行動の選択肢に気づけないこと、ひいては愛されるという経験を今までしてこなかった、もしくはそう解釈できる行動を他人から受けられなかったということを感じさせるシーンだった。


日々触れる誰しもがそれぞれの過去を持ち、その結果、時に無意識に外部からの刺激に対する反応を選択している。どのような行動を目の当たりにしても、”意味わかんないんだけど”で終わらせずに相手のコンテクストに考えをめぐらせるゆとりを持ちたいものだ。

勿論自分に対しても。
by sagad | 2008-04-25 00:03 | Life