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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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鈍感力

鈍感力_e0019200_1493776.jpg今日オフィスで以前お世話になった方に偶然あって話をした際に薦められた本。早速購入して読み終えた。内容も平易で読みやすく、1時間弱程度で流し読みできる。

全体に”鈍感”であることの効果や必要性をさまざまな角度から説明している(体の健康、心の健康(仕事・恋愛・結婚等々))。鈍感であるためにどうすればよいのか、ということには触れられていない。そのあたりは以前ブログで書いたプレッシャー管理のセオリーの内容が役立つと思う。僕の解釈は、”鈍感”であることと”自分の(頭ではなく)心に従って生きること”が近い。

最近の自分がどちらかというと”過敏”な状態だと感じていたことも手伝ってすぐにかって読んでみたのだけど、うんうんとうなずいて読める部分が多かった(でどうすればいいの?っていうのは触れられていないが、僕はそこまでこの本に求めていなかった)。

基本的に”鈍感”なのだけど、そんな中でもこれから気をつけていきたいと思ったのは、

・”鈍感”と無関心は違う
・”鈍感”と自分勝手は違う
・”鈍感”と”鈍感”を装うのは違う
・”鈍感”と迷うことを避けて安直に結論を出すことは違う
・”鈍感”と周りの環境のなすがままになることは違う

等。ただこれらにこだわりすぎることもまた違うと思うのだが。

自分の理解なのだけど、おそらく”鈍感”でいるということは、頭でっかちになるのではなく自分の心をちゃんと理解してそれに従おうということであり、自分の周りの環境だったり相手の気持ちだったりっていう自分の外の部分も大事だけど、それにあわせて自分をゆがめるよりも、そんな環境の中でも自分にしたがって生きていく選択をしていこうということを実現する1つの手段なのだと思う。

きっと”鈍感”でいる中で違和感を感じて、立ち止まって(”過敏”な程に)考えたり悩んだりして、その結果をもって、より自分を理解した上での”鈍感”になって、そしてまた立ち止まって…。というのを繰り返しながら生きていくのかなと思う。

少なくとも自分はそうなんだろうなと思えるのだ。過去を見てもそうだし、自分がそうあることを望んでいるのだと思うから。
by sagad | 2007-07-11 02:07 | Book