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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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Reflection

この連休を使って、MintzbergのMBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方という本を読んでいる。まだ読んでいる途中なので全体の感想や考えは読み終わってからに譲るとして、ここでは本の中で何度と無く出てくる”省察”という行動について思うことを書きたい(といいつつも結構書評に近かったりもする(^^;))。

省察に関して印象的だった言葉をいくつか引用する。
  • 「新しい知識を仕入れることよりも、過去の経験を解釈し直すことのほうが持続的な行動の変化を生みやすい」(p.286 l.7)

  • 疑念を棚上げして、思考の再構成を促す刺激的なアイディアについて考えるときに人は学習するのだ。(p.318 l.6)

  • 学習とは行動することではない。学習とは、行動について省察することだ。…「経験はあったけれど、その意味はわからなかった」。その「意味」を見出すために、省察を行うのだ。(p.324 l.8)

  • 省察とは、お手軽にできるものではないし、ただ漠然と物思いにふけることでもない。検討、調査、分析、総合、結合を通じて、「(ある経験の)自分にとっての意味をじっくり慎重に考える」ことが求められる。それも、何が起きたかを考えるだけでなく、「なぜそれが起きたのか」「他の問題とどこが似ていて、どこが似ていないのか」を考えなくてはならない。(p.325 l.6)

  • 簡単に言ってしまうと、日々の経験をもっと深く味わいましょう、ということかなと思う。
    で、味わうっていうのはそんなすぐにさっさとできるものではなくて、気持ちを落ち着かせて(そのために雑念や余計な騒音のない、”恵まれた”環境を用意して)、あせらずじっくりと、深く(過去の経験や蓄積された知識からのアプローチ、問題領域の特定、原因の特定、打ち手の検討、教訓の抽出等)やる必要があるのですと。

    MBAが会社を滅ぼす/滅ぼさない、今のMBAが有用か無用かというのはさておき、このような時間を日常の中に、例えば週末にでも、設けることはできるのではないかと思うし、した方がいいと思う。それこそBlogを使って書けば、そしてそれを信頼できる人に見てもらえればその場でフィードバックやアドバイスがもらえるだろうし、それをinputしてまた省察も進むだろう。

    人間10年生きたら10年分の、30年生きたら30年分の、70年生きたら70年分の、その人しか味わうことのできなかった、そして振り返ることのできない経験を蓄積しているのだから、それらはめいっぱい耕して、得られるものをしっかり得て、より豊かな、豊かだと感じられる人生にしていかないと損だと思う。

    意識して自分の経験を耕していきたい。

    毎週末に今週で自分は何ができるようになったか / できなかったかというのをチェックしてるんです、といっている後輩コンサルがいた。素晴らしいことだと思うし見習いたい(^^)
    by sagad | 2007-02-12 01:57 | Learning