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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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MBAでスペイン語を学び始めて気づいたこと

先週からBSP(Business Spanish Program)が始まった。Business Situationで使えるスペイン語を身につける目的のクラスだ。とは言え僕はAbsolute BeginnerとしてスタートしたのでSituation以前の問題。アルファベットの読み方から始まる位。

2週間は朝は10時前から夜は18時過ぎまでひたすらスペイン語。で毎週末(といっても2回)はテスト。口頭と筆記。パスできたら次のレベルへ。レベルは全部で12ある。

日本の外でこうして勉強するのは初めてのことなので、自分が日本で英語を勉強してきた経験(中学・高校・大学)と比べて気づくことがいくつかある。それらと、その他の所感をまとめておきたい。


・できるだけスペイン語で教える

クラスはスペイン語と英語が入り混じって進められる。極力スペイン語で講義がなされる。スペイン語で話をされると6-70%程度の理解にとどまる、習っている内容、会話の流れ等のコンテクストを汲みとっても。残りはわからない。講義をする上で、教えている範囲内の語彙・文法のみで全てを語るのは至難の業だろう。テキストに載っていない単語でも文法でも出てくる。その後で(クラスの反応をみて)英語で説明がなされる。


・分からないことは一切残さずに質問させる

上記のスタンスなのでこちらから能動的に質問することが求められる。そして先生からもクラスの冒頭で言われる”わからないところがあれば何であれ、いつでもわかるまで聞きなさい。それを解消して皆さんにスペイン語を身につけてもらうことが私の生業なのだから当然のことです。それができなければ私は務めを果たしていないことになります”と。

一方で、”これはどういう意味ですか? (¿Qué significa?)”、”質問があります (Tengo una pregunta.)”、というような質問し理解を進めるための表現を教えていく。スペイン語ースペイン語でやりとりができるようにクラスを進める。

僕の場合は質問する前に調べる。クラスの流れに応じて後で調べようとマークするという感じ。ここは変えてみる価値があると思っている。調べる前に聞く。聞ききれなかった事がもしあれば、休憩時に聞く、クラスの後で聞く、クラスメイトに聞く。それができなければ調べるとか。


・話すことを重視する

単語をたくさん覚える、文法を正確に覚える以上に話すことを重視する。テストの配点は口頭が記述の1.5倍になる。クラスの中でもグループで会話するプラクティスの割合は多い。そしてその時は明確に言われる”文法は正しくなくても一切構わないから、会話の流れをつくりなさい”と。文法は文法で学ぶ必要があるが、それを正確に使おうと考えながら話していては会話の流れはつくれない。バラバラになる。そうではなくて、会話の流れをまずつくれと。合理的だ。文法は覚えるためではなくて使うためにある。自然な流れで出てくる文法が身についている文法だ。間違えて話していたら指摘される、そしたらそこを学べばいい。文法の誤りを指摘する・修正の努力をするのは簡単だ。ただ、うーんと黙ってしまって正しい文法で、言葉を詰まりながらばらばらと吐き出す行動を修正するのは他人には難しい。


・英語での会話が気持ち的に楽になる

単純だ。間違いを気にせず話すことを心がけたとしても、今のレベルではスペイン語での会話はスラスラとは行かない。結果それが(相対的にでも)できる英語での会話がとても楽になる。うまくなることはない。ただ気持ち的に楽になるのだ。



・言葉に依らない壁がある

こうして"0"から新たな言語を学び始め、いくらかの不自由の中にいると、”あ、これ言葉の問題じゃないわ”と気づくこともいくつかある。
例えば先に書いた、わかるまで質問し続ける姿勢。これは言葉の問題ではない。自分を省みて気づいたのは”スペイン語で質問するの難しいな”という気持ち、”相手からのこたえを理解できないかも”という気持ち、”手元に辞書でありテキストでありがあるのだからまず自分で調べてから質問しないと”という気持ちが、自分を遮っている。

この辺り、全部受け止めるのが相手の務め、そこを頼って自分のスペイン語のレベルを上げるのが自分の務め、と割りきっていきたいと思う。

後は会話。スペイン語のクラスを離れて日常に目を向けても思う。日本語でもそんなに人と会話しないなと。仕事は別だが。なので、コアのクラスになれば問題ないと思うが(英語力不足は感じるだろうが)、スペイン語で自由に会話するだったり、英語で普段キャンパスやレストランで会話するとなると特に話がでてこない。

ここは、言葉でなくてキャラクターの問題。打ち解けた間柄では口数少なくないこともわかっているので、いかに早く自分を打ち解けさせるかなんだなと思いつつ。どうするかな。まあ無理に無理することは避けていこうかな。これまでもマイペースできた結果、振り返ればかけがえのない仲間を得てきたわけだし。
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by sagad | 2012-09-03 06:26 | MBA