a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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キャリアをつくる9つの習慣

e0019200_1720569.jpgキャリアをつくる9つの習慣―これが価値を生み出す最新の働き方だ
高橋 俊介 (著)

何がきっかけだっただろうか。気がつけば高橋俊介さんという方の言葉がとても好きになっていた。CareerINQのコラムを読んだことがきっかけだっただろうか。そう思ってみてみるとそれは小杉俊哉さんだった(彼の言葉も好きだ)。なんでだろう。きっかけは忘れてしまった。

今回読んだこの本の感想から遡ってみると、(クリティカルに読んでいるわけではないが)頭の中に違和感が残らないのだ。

”コムズカシイ”と自分が感じてしまうような表現はない。しかし適切な日本語が使い分けられている。ロジックの流れもシンプルでいったりきたりがない。読む気をなくしてしまうような飛躍や矛盾もない。冗長なたとえ話や理論の説明もない。

後は自分の考えが彼の考えに近いというのもあるだろう。ものごとに無駄なものはないと思うし、自分ひとり頭の中で組み立てた理想どおりの人生というものもない、もしあっても味気ないだろうと思う。


この本の中では、満足度の高いキャリアを歩んでいると思われる人が満たしている条件は大きく3つあるというところから始まる。それは、
1. 価値を創造し提供している人
2. 仕事を楽しんでいる人
3. 貪欲に成長している人
そして、そのようなキャリアを歩んでいる複数の人から、彼らの共通の習慣として9つの要素を挙げている。それは、
1. 勝負能力
2. 現場体験
3. ネットワーク
4. 仕事に意味付け
5. 個人ブランディング
6. 相手の価値観を理解する
7. ポジティブに巻き込む
8. 経験と気付きで学ぶ
9. 仕事の言語化、仕事の見える化
最後には高橋さんが考えるこれからのキャリアの条件がある。どの習慣がどのようなものかという詳細はここには書かないが、自分にとって印象深かった部分を幾つか抜粋する。

読み終えてから目次を見ると、目次の構成、表現もとても優れていると思える。

P.9
キャリアに無駄というものはそもそもないといえる。逆に、最初に目標を立てたら、関係のないことは極力排除して、最短距離で目標に到達しようという考え方では、学びと成長の機会が限定されてしまうので、結局痩せたキャリアになってしまう
P.33
ただ闇雲に現場を歩きまわったところで、肝心なものは何もみえないだろう。重要なのは、あらかじめ仮説や問題意識をもって現場に行くということ。それで「あれは、こういうことだったのか」と腑に落ちたとき、本当の気づきや発見が生まれる
P.36
自分の言葉になっていなければ、その言葉には、人を動かすだけの説得力が宿らないのである。(略)自分が得た知見や確信、自分の考えを抽象性の高い言葉で「こうだ」と表現でき、さらに「たとえば」と迫力ある事例で説明できる、これが人を「ポジティブに巻き込む」伝達能力であり、これが自然にできる人のことを、コミュニケーションの能力があるという。
P.46
どんなに布石と投資をしようと、結局は自分が発信した世界観や人間観にふさわしい人しか集まってこないのだ。まさに、人間関係というのは自分自身の鏡だといっていい。
健全なネットワークをつくりたかったら、まずは自分の世界観、人間観をそれにふさわしいものにするのが先だ。そのうえで、自分はこういう世界観、人間観をもっているのだということを、言葉にして広く伝えていくのである。
P.53
顧客自身も気づいていない欲望や欲求を先回りして発見し、「あなたのほしいものはこれですね」と価値を提供できるのが、本当のプロフェッショナルなのである。
P.56
新しい分野や職種に就くことになったときには、この自信がものをいう。たとえスキルや経験がなくても、自分には能力があって、実際にこれだけのことをやってきたのだと思うことができれば、その自信がドライブとなって、「自分ならできる」という前向きの気持ちで臨むことができる。そこで結果を出すと、さらに大きな自己有能感や自己効力感が生まれるという、ポジティブなサイクルが回り始めるのだ。
P.64
プロフェッショナルとサラリーマンの違いはなにかといえば、それは仕事を通じて価値を生み出し、それを顧客や会社に提供することを常に意識しているかどうかの差だ。
P.71
情熱さえあればわかってもらえるというのは幻想に過ぎない。人を説得するのに必要なのは、誰にも負けない熱意ではなく、自分がこの人ならどう思うかという、相手の立場に立ったシミュレーションなのである。
P.106
二十人しかいないNPOにいきなり社員一万人の会社の就業規則をあてはめようとしたところでうまくいくはずがない。ところが、人はそれしか知らないと、平気でそういうことをやってしまうのだ。
P.126
将来どんな能力が必要になるかなど、今の時点でわかるはずがないのである。ただひとつ確かなことは、早くから選択肢を絞り狭い世界しかみなければ、今後絶対に必要になる、変化に対応する能力が育たなくなるということだけだ。人生というのは、想像以上に複雑なメカニズムででき上がっている。そして、デメリットはみえやすいが、未来に活きる本当のメリットはなかなかみえないと思っていた方がいい。
P.132
くれぐれも、途中で諦めないこと。
どのようなキャリアになるかは目標が決めるのではなく、その人の習慣によってつくられるということを忘れてはいけない。

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by sagad | 2008-07-16 17:21 | Book