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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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人は見た目が9割

人は見た目が9割_e0019200_1411167.jpg人は見た目が9割。前々から少し気になっていたのだけど、先日雑誌を買う際にレジの前においてあってので購入(レジの前の陳列の効果を体感しました(^^))。帰ってから早速読んでみる。

"人は見た目が9割"というのは、人が相手から受け取る情報を見たときに、実際に話している内容そのものからは7%しか受け取っていない、後は顔の表情やしぐさ(55%)であり、声の大きさ・高さ・テンポ等(38%)でありから受け取っているところからきている。

大体言葉の内容は伝わる情報の1割で、残りの声色とかも含めて”見た目”といえば、見た目が9割だと。

内容はなかなか面白い。具体的に自分の”見た目”を向上させるためにどうするという話は直接は書かれていないのだけど。僕は読んでいて3つの観点から面白いと感じた。
1. 人の視覚的な情報の受け取り方(プレゼン等で見せ方を考えるときに役立つ(配置・色等))
2. 信頼される情報源(言葉は一番信頼性が低い)
3. ”語らない民族”日本人の表現心理(8つの特徴がある)
1. 人の視覚的名情報の受け取り方
これは基本的にプレゼンテーション資料作成のときにつかえる。簡単なところでいうと色が伝えるイメージだったり(ex. 赤:危険、青:冷静)、人の目の動き(ex. 一般的に左上から右下へ)だったり。
後は本の中では漫画を例にした人の表情やそれを描く角度、演劇を例にした感情を伝えるしぐさ(うそをつくときは伏目がちに眼をそらす等(本当はこれは男性のしぐさで女性はうそをつくときにじっと相手の目をみるらしいのだけど))について触れられている。

2. 信頼される情報源
自分がコントロールできるものは信頼性が低く、できないものは信頼性が高い(どうしようもないから必然的に本音が出てくる)。信頼性の高いもの順に以下のようになる。
1. 自律神経信号
2. 下肢信号
3. 体幹信号
4. 見分けられない手振り
5. 見分けられる手のジェスチャー
6. 表情
7. 言語
言葉や表情を見るだけで相手の本音は計り知れないということだ。チェックができるのは2以降。下肢信号は足の動き。貧乏ゆすりをしている、であったり足の組み方/組み替える頻度だったり。体幹信号は体の動き。必要以上に胸を張っている/すぼめている、相手に対して前のめりになっている/後ろにそりかえっている等。見分けられないてぶりは微妙な手の動き。腕組みをしているときの手の動きだったり。

3. ”語らない民族”日本人の表現心理
日本人のコミュニケーションの特徴。
1. 語らぬ
2. わからせぬ
3. いたわる
4. ひかえる
5. 修める
6. ささやかな
7. 流れる
8. まかせる
詳細は割愛するが、”日本人らしさ”の良い点悪い点が書かれていて面白い。


この本を読んで感じたのは当たり前ながら”行動の大切さ”だった。何かを伝えたいときに言葉だけでは1割しか伝えられない。そこに体の動き・表情・声色の要素が合わさって伝えられる情報は10割になる。

でも、ここで実際に自分がそう信じられていない・行動できていないことをそもそも伝えようとしていたらおそらくそれはうまくは伝わらない。もしくは継続的に伝え続け、集団として動き続けることはできないと思うからだ。

勿論人によるのだと思うし、こういったコミュニケーションの技術を軽視するつもりは無いのだけど(むしろ自分にとっては大事)、こういった技術を身につけるよりも先に、自分が意図せずとも体が表現したくなる・表情に感情がそのまま表れる・声に色がついてしまうような強い意志に支えられた行動をし続けること、その対象を見つけることの方が大切だと感じるのだ。
by sagad | 2007-09-11 01:41 | Book