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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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わからないから

先程帰宅。できれば今日(5/23)のうちにウェブ進化論を読み終えて(まだ読み終えていません)頭の中を整理してBlogを書きたかったのだけどそれは今後の楽しみに。

明日も早いので、Project Planningについて感じることをばらばらと書きます。

Project Planningで大切なこと

1. GoalとPriorityを明確にする。
2. ”わからない”から逃げない。分解して考え抜く。
3. Planは変化(進化)させるものと心得る。


Goalはまず明確でないとだめ。明確で、且つ具体的なものにすること。Project、特に大規模なシステム等を構築するプロジェクトでは往々にして”つくること”が目的になる。

勿論プロジェクトのフェーズによってはそうあるべきときもある。しかし、いつでも忘れてはいけない。”何のために”自分はそれをつくっているのか。基本。


100%正しい計画なんてものはない。あえて言うなら”ここは正しいとはいえない”という部分を持っている計画は、ある意味正しい。未来のことはわからない。
そこで大切なのは、わからないから適当でいい、という短絡的な思考の誘惑に負けないこと。そのスタンスでつくった計画には魂がこもらない。当事者はじめ、誰もコミットしない。Baselineにもならず、絵に描いた餅になる。

わからないなら考え方を変えてみる。

何がわかれば確実になる?”わからない”を減らせる?Manage可能になる?、これがわからないとどんなデメリットがある?”わからない”のウラにはどんなリスクが潜んでる?そのトリガーって何?リスクの期待値はどの程度?で、それらはいつまでに明確にできれは回避できそう?

わからないなものこそ”仮説”をもってプロジェクトに進む。

100%正しい計画は無くとも、想定したトラブルが発生するのと、想定外のトラブルが発生するのではインパクトに雲泥の差がでる。


計画はあくまで計画。2で書いたようにどれだけ考え抜いても、その範囲内に収まる保証はない。大事なのは”これは計画、計画は正しいとは限らない。そうこの筋道は正しいとはかぎらないのだ”と自覚しておくこと。

計画を緻密に立てれば立てるほど、頑張れば頑張るほど、”思い入れ”が強くなる。それを正しいと思い込みたくなるし、正しいものに仕立て上げたくなる。

事実を歪めて、事実を計画にあわせようとする。

事実が計画と乖離してきたら、”これってそもそも計画が間違ってるんじゃない?”という視点も忘れてはいけない。

諦めず、なげやりにならず、こう疑ってみて立て直せる、結果としてさらに強い計画に進化させられる、このマインドを持っているかいないかでプロジェクトの成否は大きく変わる。

2と矛盾するが、考え抜くことと、実行のタイミングを逸することは紙一重。わからないからこそ考え抜く / わからないからこそいつまでも考え込んでないで一歩踏み出してみる(仮説を持って検証してみる)、そして進化させてみる。

GoalとPriorityがそのタイミングを教えてくれるのだと考えている。
by sagad | 2006-05-24 02:14 | Business