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a IESE class of 2014, strategy consultant has focused on emerging economy and innovation management writes about learning from MBA, feeling from daily life, with photography. Twitter : @dsaga


by dsaga
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I need to ... / I want to ...

今日は仕事を早めに切り上げ、GLC(Global Leaders Club)主催のセミナーへ行ってきた。内容はリンク先の通り。メンタルタフネスを鍛える、ということについて。あまり意識せずにセミナーを予約し、参加したのだが、自分にとってはとても大切な気づきを得ることができた。
内容は聞いてみると、7つの習慣の中で言われている”Response + Ability”における具体的な対処の仕方であった。

”Response + Ability”について
外部環境から受ける影響と自分が内部/外部で生じさせる感情であり、外部へのResponseというものに直接的な関係は無い。Responseは自分で選ぶことができる、選ぶ能力(Ability)を誰しもが持っている(だからどのような外部環境下に自身がおかれていても、主体的に行動できるのだ)ということ。

で、その中で強くメッセージされていたのが以下。

1. プレッシャーは自分でつくっている。
2. ”~しなくてはならない。”ではなく”~したい。”へシフトする。
3. WillingnessとCapabilityは分けて考える。

1は既に書いたとおり。外部環境から何らかの影響を受けた、そのResponseとして自分でプレッシャーを受けるという選択をしているのだということ。そしてそのときの選択肢はプレッシャーを受けるというものだけではないということ。

2は絶対要求と相対要求について。
絶対要求(~しなくてはならない)というのはプレッシャーを自分に強く与える思考であり、また現実から見て論理的に正しくない思考である。絶対こうではなくてはならない、と思っても事実がそうあることはまず無い。事実に対して論理的に矛盾した思考であり、その矛盾に対して”不安”であり”怒り”であり”落ち込み”であり”罪悪感”というものを感じてもそれは現実逃避、攻撃、燃え尽き、自己へのネガティブなレッテルを貼るという無益な行動に繋がる。
また、絶対要求は甘えである。絶対要求は論理的な思考で無い上、ただの無いものねだりに過ぎない。

相対要求(~したい)という考え方は論理的に正しい。事実そうあることは絶対でないことを受容れた上で、そうありたいと強く願うことであるから。
勿論相対要求を抱いて、言葉として”~しなくてはならない”と発することもあればその逆もあるが、自身の内面に絶対要求を抱くことはプレッシャーを強く自分に与えてしまう可能性が高い。
逃避に繋がる不安は準備に繋がる心配へ、攻撃に繋がる怒りは攻撃せずに対処/解消できる不愉快へ、燃え尽き/とじこもりに繋がる落ち込みは発散/コミュニケーションに繋がる悲しみへ変換することが大切。罪悪感は、そもそも100%完璧な人間なんていうのは存在しないのだから、それに苦しめられて自ら自らに×のレッテルを貼ることは論理的に矛盾しているということで回避(?)。

3は2から派生したメッセージ。”~したい”ということと”~できる”ということは別。
例えば相手の行動がどうしても理解できない、受容れられないというようなシチュエーションを考えたときに、”我慢したい/したくない”と考えることと、実際に”我慢できる/できない”というものは別ということ。


3は理解できるが、でどうするんだ?というのはちょっと分かっていない。ただ、大切なのは(特に外部環境に対して)絶対要求は避けた方がいい、ということ。それは既に書いたとおりで自分に対しての燃え尽きや無力感へ繋がる。

そして上記に加えて大切なのは、相対要求(強い願望)を抱くということは絶対要求に対して、意志が弱いということはないということ。強い願望を抱くということと願望にとどめて現実を諦めるということは違うということ。他責にはしないこと。青い鳥はどれだけ探しても見つからないということ。プレッシャーを受けるという選択肢を選んでしまう可能性を著しく高めるような環境にいたとしても、そもそもプレッシャーというもの自体が自分にとってネガティブな影響を与えるのかポジティブな影響を与えるのでさえ自分で選択できるということ。

きわめて論理的で単純。面白く、大切な気づきであった。

セミナーにて偶然、経営戦略を共に学んだHさんに会った。久しぶりにお会いしたのだけど相変わらず物腰柔らかく穏やか。癒された(^^)
そして、大学院で勉強してることやその後のこと、短い時間ではあったけど色々とお話しすることができた。やはり共に学習する仲間の存在というのは貴重であり、本当にありがたいものであると思った。

自身もより傾きを上げて成長しなくてはならないしたい(^^)


ちなみに、イチローは絶対要求志向がつよく、松井は相対要求志向が強いらしい。また、日本人というのは絶対要求を貫く性向を美化する傾向があるらしい。
by sagad | 2006-04-07 23:33 | Learning